さっそくお邪魔しちゃいました♪
京唐紙の版木は、「ホオノキ」でできています。
ホオノキといえば、葉っぱが大きくて、朴葉みそなどに使われていますよね
その材質は、縮んだり変形したりする動きが少なく、深く彫れることから、
版木に向いているのだそうです。
版木のサイズは30cm×47cm。
それを職人さんが少しずつずらしながら、襖など大きなものも手作業で刷り上げていくそうです!
木でできた版木には、ゴムと違って絵具の乗り方に微妙なムラがあり、
それが単調でない、変化のある表情を生みだしています
光の当たり方で、表情が変わります。
やわらかくて、綺麗…
丸二さんでは、現代の生活にも唐紙を取り入れようと、
こんなモダンな使い方を提案したり
伝統的なものを、現代風にアレンジして新しいよさをひきだす
それって林業にとっても、お手本にできそう…。
"木"と聞けば、なんでも見に行ってしまう林業女子なのでした
ちなみに、ギャラリーの床も、"なぐり"加工の木を使っていて素敵でした
突然お邪魔したにも関わらず、快く迎えてくださった丸二のみなさま、
ほんとうにありがとうございました
(ふくとめ、いわい)
今回は、女子会メンバーが大好きな居酒屋 『お狩り場』 の紹介です
お狩り場 (食べログのページに飛びます)
外観はこんな感じです。
場所は白川丸太町…天王町のあたりです。
ホテル 平安の杜 の東側にあります。
どんな食べ物が食べれるの??と、言うと…
じゃん
猪豚をメインに、信州の山の幸が食べれるのです
山の幸だけやったら、林業女子的とは言えませんよね。
何が林業女子的かと言うと…
じゃーん
シカさんハケーン(σ・∀・)σ
鉄砲もあります
(もちろん、発砲できないようになってます)
実はお狩り場の大将の青木さん、
元 木こり ・ 現役 猟師 なのです
メニューはこちら
そう、狩猟期間(11月中旬〜2月中旬ごろ)には、
運が良ければシカ鍋、ボタン鍋などが食べれます
シカやイノシシに関しては、近年、さまざまな要因のため増加していて、
林業や農業において、せっかくの作物がシカやイノシシに食べられるなどの被害が多く、
そのような被害(獣害、じゅうがいと言います)が大変深刻な問題となっているのです
なぜ増えているのか??と言うと…
気候の変動による気温の上昇によって、冬に寒さのせいで死亡する確率が減ったこと、
天敵であるオオカミの絶滅、
青木さんのような猟師さんたちによる狩猟の圧力や
農山村の方の自主的な獣対策などの、
人間が動物に与える圧力が昔に比べて弱くなったことなど、
さまざまな要因が複雑に重なり合っているようです。
林業では、シカの被害が深刻です
シカさんたちが、森に生えている草(下草)を食べ尽くしてしまったり、
スギやヒノキなどの木の皮を食べて木を枯らしてしまったり…゚゚(´O`)°゚
下草がなくなった森は、シカさんが嫌いな植物しか残らない森になり、
生物多様性にも影響が出たり、
ゆくゆくは土砂災害などが起こる恐れがあります。
対策として、シカやイノシシなどを「有害鳥獣」と定め、駆除する動きが挙げられます。
そのような動きが進められる中で、ただ、動物の命を奪うだけではなく、
「シカやイノシシなどを身近なタンパク源と捉え、美味しくいただこう」
という動きもまた、重要となってきているのです
京都府内では、京丹後市に処理施設がありますし、
南丹市にもシカの解体施設があります
そのうち、スーパーで売られてたりして…
(そこまで安定供給は出来ないと思いますが…)
ちなみにヨーロッパでは、
猟師が獲った野生の鳥獣の肉は「ジビエ(gibier)」と言って、
秋冬の味覚として広く楽しまれている食材なのです
話をお狩り場に戻します
お狩り場さんで年間通して食べれるものは 猪豚 です
写真は、調理中の「猪豚バーベキュー」です
ちなみに猪豚さんたちは
青木さんのご実家(信州)で育てているものを仕入れているそうです
「猪豚バーベキュー(完成品)」です
味は、ほぼ豚だと思ってくださったらOKです
馬刺し(左)とシカ刺し(右)です((w´ω`w))
お酒もどんどん進みます
日本酒がおいしいです
(この日はみんなで1升半ほど空けた気が…)
信州名物・名産セット(左)と、
猪豚鍋の後の〆の雑炊(右)です
ちなみに林業女子たちの一番人気はイナゴの佃煮です(((*´ε` *)(* ´З`*)))スキスキ
SHOP INFO
お狩り場 (おかりば) 写真は大将の青木さんです。
TEL 075-751-7790
住所 京都市左京区岡崎東天王町43-3
レジデンス岡崎 1F
バス停は東天王町下車徒歩すぐ
蹴上駅から993m
営業時間 17時〜24時(LO22時半)
夜10時以降入店可、日曜営業
定休日 月曜日(ただし、予約があったら空けてくれるそうです)
近くには平安神宮や無鄰庵、南禅寺や金戒光明寺、真如堂などの観光名所もあります
みなさんも是非足をお運びください
(やお)
そう、あの「山崎」をつくっておられる所です!
はじめての蒸溜所見学ツアーに参加させていただきました。
待合のフローリングは、何やら味のある色艶。実は、役目を終えた樽の木でつくられているんだそうです
樽によってひとつひとつ色の深みが違っていて、それをセンスよく床に使っています
そしてツアーstart!
山崎は昔から「水生野」とよばれる名水の地。
そのおいしいお水と麦芽、酵母を混ぜ合わせて、
仕込み、発酵させます。
このとき使われるのが、この木桶。
(柾目のきれいな木を見て興奮する林業女子…)
木桶にすむ乳酸菌などが、さらに独特の風味を生みだすそうです
お次は蒸溜です。
いろんなカタチをした、ちょっとレトロな銅製の蒸溜器たち
この形によって、それぞれ違うお味のものができるそうです。
そしていよいよ、樽に詰められ、熟成が始まります。
樽の材料は、ホワイトオーク、スパニッシュオーク、日本のミズナラなど。
さらに、バーボンやシェリーを詰めた後の空き樽も使います。
樽の側板(かわいた)は全て柾目板です!中身が漏れないためには、柾目板じゃないとダメ。
そして柾目をたくさん取るためには、大きな木が必要なんですね。
仕込み方、蒸溜の仕方、
樽の種類や大きさ、そして置く場所や、その土地の風土により、味が決まります。
見学の後は、楽しい試飲会
ここのテーブルと椅子も、引退した樽たちでつくられています。重厚でしっとりとしています…
樽としての役目を終えた木も無駄にせず、
木のいのちを長くもたせていく、素敵な家具ですね♪
カウンターにはきれいな虎斑の板がそろっています!
厳選された板が使われているのがわかります。
やっぱり、顔になる部分には、こだわりと贅沢を。…とってもおしゃれ!
試飲では、3種類のウイスキーを頂きました。
林業女子、ご満悦の様子です(笑)
それぞれに熟成された年月や場所が違い、味の違いがわかりました。
10年〜20年もじっくりと樽で熟成されたウイスキーには、木の香りがしみ込んでいて、
ほんのり甘かったり、刺激的だったり…
ほんとに、美味しい
気候風土と、ひとつひとつの功程の積み重ね・職人技が折り重なって生み出されるウイスキー。
こんなにも奥が深くて、おいしいお酒だったんですね
そして、美味しい水をはぐくむ森と、木の樽がなくてはつくれないお味。
林業との関わりも深いことに気づき、
ますます好きになりました
何十年も時間をかけてよいものをつくっていくところなど、林業とちょっと似ている…?とも思いました。
3杯も飲んでしまいましたが、帰りにはもちろん、お土産のウイスキーを買っていった女子たちなのでした。
(いわい)
女子会では、フリーペーパー創刊に向けて、
あっちこっちへ取材に出かけております
今回取材したのは、「工房 仙太」 さん。
林業を営みながら、すてきな木工家具をつくっておられます。
”奈良公園AOSORAクラフト祭”に出展されている
ということで、さっそく行ってまいりました〜
奈良公園おなじみのシカさんが
お出迎えしてくれました☆
工房仙太さんのブース。
広葉樹を背もたれや足に使った、可愛らしい椅子が並んでいます。
椅子の他にも、こだわりの木工品がたくさん
楽器をかたどったアクセサリーの数々。
琵琶や三線といった、ちょっとマイナー(?)な
楽器も作られています。
私もお気に入りを見つけちゃいました
ちょうど、欲しいと思っていたギター!!
ではなく、”fender”というメーカーのジャズベースをかたどったものだそうです。
こだわってますね。
ジャケットにつけてみました☆
音楽が身近にあるって、良いですね(o^-^o)
快く取材を受けてくださり、ありがとうございました!
来る11月3日には、工房におじゃまさせて頂きます
ブログでもご報告しますので、乞うご期待☆
(うえだ)
ふだんは見ることのできない銘木屋さんの裏側を見ることができる、貴重な機会です!
千本銘木さんは、屋号「酢屋」として享保6年に創業。
なんと、あの坂本龍馬や海援隊士を匿っていたこともあるそうです
(「龍馬伝」最終回に、酢屋が登場するかも…)
そんな歴史ある銘木屋さんを案内していただいたのは、
常務取締役の中川典子さん。
ここでも熱い林業女子に出会えました
倉庫には、たくさんの木が並んでいます。
まず見せていただいたのは欄間(らんま)の間!
立体的で豪快な「大阪欄間」と、柾目にあっさりとした彫りを入れる「京欄間」。
春日杉や屋久杉を使う、豪華で力強い印象の大阪欄間に対して、
京都は桐や杉などの柾目を活かし、年とともに木が黄金色に変わる、その変化を楽しみます。
なんともはんなりしたセンス
欄間にも色々あって、それぞれ木の種類も楽しみ方も違うなんて知りませんでした
出絞、縮緬など…丸太の種類にも色々あるんですね!
「縮緬」は、その名前にちなんでか、京都の繊維業界の建物には必ず一本あったそうです。
これがないと偽物!と言われるほどだそう。
他にも、花街の敷居には華やかで艶やかな印象の桜が使われ、
お茶の世界では松の床柱や敷居が重宝されるなど、
その業界や世界によって、こだわる木の種類が違うそうなのです
それほど、木や建物はその主人の顔であり、センスの試される最高の“おしゃれ度チェックポイント”だったのでしょう…
とっても奥が深い世界…!!
そんなお洒落を楽しんでいた昔の人の暮らしは、とても豊かに感じられます。
現在の私たちの暮らしはどうでしょうか…?
残念ながら、ほとんどは安さや入手のしやすさだけで、木を選んでしまっているような気がします。
木は、一本一本が個性のある表情をしています。
どんな種から、どんなところで育ったか、いつ枝打ちされたか、雨風に当たったか…
木が生きてきたそれぞれの物語を持っています
そんな物語を感じながら、自分の好きな木に出会って、選んで木を使う。
それってとてもロマンチックで素敵ですよね…
ところで、最近の北山丸太の中には、こんなものも。
これは最近増えすぎているシカが傷を付けたり、
多発する大雨や台風で傷が入ったり腐ってしまった部分です。
こうなってしまうと、値段も下がり、ずっと手をかけて育ててきた山主さんたちにとっては、とてもつらいことです。
森をめぐる近年の問題が、こんなところにも現れていました
千本銘木さんでは、このような木も框などに加工することで、大事に使ってもらえるように工夫しているそうです。
中川さん曰く、
「木がお嫁に行く前に、
長く愛されるように手を入れてあげる」そうなのです。
愛情かけて育てられた木を、愛情かけて磨きあげる…
そんなお仕事、素敵です
木の個性を活かして、最後まで使い切る、そんな日本の「木取りの文化」を次へ伝えたいと、
千本銘木さんでは、今回の市のように私たちにとっては馴染みの薄い銘木屋さんをオープンにしたり、
研修生を受け入れて、若者に実際に木を加工し勉強する機会を提供されています。
(体力勝負のお仕事、最近は女子の方が根性が長続きするとか…)
今日は奥深い銘木の世界をちょっとだけ、知ることができました!
頑張る林業女子、中川さんの姿はとっても格好よかったです
本当にありがとうございました
私(下)も、もっと勉強してステキ林業女子になれるようにがんばります!!